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環境調査

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■鳥類調査

あなたの住んでいる町ではどのような鳥がどのくらいの数、住んでいるでしょうか。

ジョウビタキ

これまでに日本では500種あまりの鳥(鳥類・野鳥)が確認されています。これらの鳥は山や川、海、市街地など様々な場所に生息しています。

鳥の中にはスズメのように一年中日本で見られる種がいます。またツバメのように春になると東南アジアから日本へ渡り、秋になると再び南へ移動する種もいます。ハクチョウのように冬になると日本に渡って来る種もいます。

これらのことから環境アセスメント調査ではある場所に生息している鳥類を確認する際、森林や川など様々な環境で調査を行ないます。また夏や冬にだけ生息する種を確認するために季節ごとに調査を行ないます。調査は次のような方法で行ないます。

●ラインセンサス法
ラインセンサス法

ルートセンサス法ともいいます。調査しようとする地域の森林や川など様々な環境を通るように調査ルートを設定し、そのルートの片側25m(または50m)、両側で50m(または100m)の範囲で目撃や鳴き声などで確認される鳥を記録します。記録する内容はその鳥の種名、個体数、確認された環境などです。主に小鳥類の観察を行ないます。

●定点観察法
定点観察法

ポイントセンサス法ともいいます。調査しようとする地域の森林や川などが広く見渡せる場所に一定の時間(概ね30分間)とどまって、観察される鳥類を記録します。記録する内容はラインセンサス法と同じです。タカの仲間などその地域の上空を飛行する鳥の確認が主な目的です。

■観察道具

●双眼鏡

鳥の観察には欠かせません。森林の中で観察するにはこれだけで十分です。8倍のものが便利です。

●フィールドスコープ(望遠鏡)
フィールドスコープ

20〜60倍のものが便利です。数km先の鳥を確認する際に便利です。湖や海でカモを観察したり、タカなどを観察する際に使います。

■調査裏話

鳥の調査は日の出の頃から行ないます。早朝は鳥の活動が活発だからです。繁殖の最盛期である5月頃に山を訪れるとそれがよく分かります。空が白みはじめるとあちらこちらから一斉にさえずりが聞こえてきます。

調査は午前中にラインセンサス、午後からはまだ歩いていない場所を巡ってまだ確認されていない種を探すなどして行ないます。さらに夜もフクロウ類の鳴き声を聞くために調査を行ないます。

5月頃と言えば日の出が4時台、日の入が19時過ぎです。すなわち朝の4時頃から夜は11時頃まで調査をしているのです。昼間少し休めるのですが、このような調査が3日ほど続くこともあり、なかなかハードです。夕方になるとなかなか沈まない夕日を見てため息をつくこともあります。