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■コウモリ調査

コウモリは哺乳類の一種であり、日本には約35種が生息しているといわれています。昼間は洞窟や建物内に潜み、夜間に活動する夜行性の動物です。超音波を発して反響を利用しながら飛行・採餌を行う「エコーロケーション」を持っているのが特徴です。
 近年、生息環境の変化により一部のコウモリは個体数が減少し、環境省のレッドリストに掲載されています。そのため、開発事業における環境アセスメントでは、コウモリの生息状況調査は重要な調査の一つです。


●調査方法 .蓮璽廛肇薀奪

ハープトラップとは、垂直に張った糸で構成されるフレーム状の罠で、飛行中のコウモリを捕獲する装置です。衝突時の負荷が小さいためコウモリへの負担が少ないことが特徴です。
 林縁部や飛行ルートが確認された地点にハープトラップを設置し、夜間に飛来するコウモリを効率的に捕獲・調査します。捕獲した個体は、種を同定し、体重や各部の計測・記録を行った後、すみやかに放獣します。

ハープトラップ

ハープトラップ

キクガシラコウモリ

キクガシラコウモリ



●調査方法◆,すみ網

かすみ網は、細いナイロン糸で編まれた目の細かい網で、森林の開けた空間やコウモリの飛行ルート上に設置します。飛行中のコウモリが網に接触すると、そのまま絡まり捕獲されます。
 この方法は幅広い種を対象とした捕獲が可能で、ハープトラップでは捕らえにくい種も確認できます。ただし、個体への負担がやや大きいため、速やかな取り出しが必要です。調査員が適切に監視し、安全に配慮して調査を行っています。


● 調査方法 バットディテクター

コウモリ類が飛翔中に発する超音波であるエコーロケーションコールを超音波の検出が可能なバットディテクターという機器で感知し、生息状況を調査する方法です。


● 調査方法ぁ_酸鴫鮴

超音波の録音が可能なバットディテクターを用いて、得られた音声データをパソコン上で分析する方法です。
 解析ソフトで可視化(スペクトログラム表示)し、種の識別を行っています。
 機器により、周波数変換や録音時間の自動設定が可能で、生態系への負荷が少なく広範囲に生息確認が行えます。

バットディテクターによる録音データのスペクトログラム例

バットディテクターによる録音データのスペクトログラム例

※縦軸:周波数(kHz)、横軸:時間(s)。コウモリのエコーロケーション音が可視化されています。